CANTOオペラ道場の「フィガロ」公演を聴く。
(29日、川崎市高津区)
主宰でソプラノの松本潮子さんはじめ、ご一緒したことのある歌い手さんが大勢登場。
マエストロは先日の「小町」でお世話になった平井秀明さんだった。
今日の公演、なかなか楽しめた。
各配役の性格描写が明瞭で、「偉い貴族が家来達の機転によってとっちめられる」という痛快なストーリー展開が、彼らの表情・所作・台詞回しの中から自然と伝わって来る。
実際(字幕があるとはいえ)、原語上演にもかかわらず、客席からはたびたび笑い声があがるほどであった。
そして音楽は…
ケルビーノのアリア、フィガロとスザンナのやり取り、スザンナとマルチェリーナの応酬など、素敵なナンバーを聴くことができた。
全幕を聴き終えて改めて感じたのは、
「モーツァルトでは一切のゴマカシが利かない」ということ。
リズムも和声もいたってシンプル、そのシンプルさの中に美しさがビルトインされているモーツァルトの音楽は、純粋に「響き」で聴かせるしかないのである。
2010年04月30日
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