2010年06月08日

Happy Birthday, Robert!

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今日、6月8日はロベルト・シューマンの200回目の誕生日。
知り合いのピアニスト、岩崎能子さんのリサイタルを聴く。
もちろん、オール・シューマンプロである。

最初に演奏されたのは「暁の歌」Op.133。
僕ははじめて聴いたのだが、とても美しい曲だ。
滑らかな旋律とそれを支える柔和な和音、でもときどきそれが危うく響く瞬間があって、ハッとさせられる。
シューマン自身が出版に関わった最後の作品だそうだ。

次いで、「子供の情景」「アベッグ変奏曲」が弾かれる。
「子供〜」は文句なしの名曲、「アベッグ〜」は彼のOp.1である。
曲を献呈したフォン・アベッグ嬢の名前に因んで、冒頭のテーマが "A-B-E-G-G"(ラ-シ♭-ミ-ソ-ソ)で始まるということは知っていたが…
そのアベッグ嬢というのが架空の人物だとは…不覚にも初耳!

プログラム後半は「ダヴィッド同盟舞曲集」。
今日、生で聴くまで、正直これほどいい曲だとは思っていなかった。
〜明るく活発なフロレスタンと、思索的なオイゼビウスという二人の人物の性格描写〜がこの曲のテーマなのだが…
これら二人ともシューマン自身の内面の姿なのだそうである。
早くも現れていた彼の「二面性」!
(このときまだ27歳)

アンコールで岩崎さんが弾いたのが、ふたたび「暁の歌」(の第一曲)。
〜実を言うともう一度聴きたかった!
思いがけずプレゼントをもらったような…
そんな気がした。
posted by 小澤和也 at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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