2010年06月15日
ヘントの和約
ブノワ/「ヘントの和約」(De pacificatie van Gent) のLP盤が届く。
今回もネットオークションでゲット。
ヤフオク様様である。
作曲は1876年、ブノワの作風が平明なものに変貌しつつある頃の作品。
スペイン領ネーデルラントの反乱に端を発した八十年戦争(オランダ独立戦争)〜1576年ヘントにおける和約を題材とした劇音楽である。
怪獣でも出てきそうな不気味で刺激的な音響あり、「フィンランディア」や「わが祖国」のような愛国情緒に溢れた曲想あり、そして映画のラヴシーンのような場面も…
〜ここまで書いて気づいた…これは「和約300周年」に際して作曲されたのだ、と!〜
余談だが、ベルギーという国は大きく二つの地域に分かれていて(ワロンとフランデレン)、使う言葉も主にフランス語とオランダ語の2種類だ。
そのため、道路標識から公文書まで、あらゆるものが二ヵ国語表示なのだそうである。
さて、ライナーノートを読もうとジャケットを裏返したのだが…
ああ、やっぱり…左半分がオランダ語、右半分がフランス語。
作曲家と指揮者、オケについてざっと触れているだけで、肝心の曲目解説が全くない。
2ヶ国語表記のおかげで、スペースは半分なのである…残念。
楽譜と資料、何とか手に入れたいものだが…
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