2012年02月15日

愛聴盤(29)〜グラーフのモーツァルト

§モーツァルト/フルート四重奏曲集
ペーター=ルーカス・グラーフ(fl)、
ラウアー(vn)、ヒルシュヘルト(va)、
ニッフェネッガー(vc)


グラーフのフルートの音色が大好きだ。
それは華麗というよりも素朴、そして技巧のみならず強さ(=太さ&
濃さ)をも感じさせてくれる。
彼のあたたかな息遣いが管の中を通ってゆく様が目に見えるかのよう…
これぞ「笛」といった味わいである。

全4曲の中で飛び切り有名な "ニ長調K.285"、
ここでのグラーフは、輝かしい響きでもって大空を翔けめぐるが如くに他の3パートをリードしてゆく。
ロココの装飾様式を思わせるまろやかさと軽快さである。
(もちろん、楽曲そのものもそのように出来ているわけだが…)

だが、僕がいちばん好きなのは "イ長調 K.298"、中でも第1楽章の「主題と変奏」だ。
ここではフルートが、懐かしい昔話を語るかのように優しくテーマを歌い、弦の声部と柔らかく融け合う。
intimateな、文字通りの室内楽の姿である。
posted by 小澤和也 at 12:46| Comment(0) | 愛聴盤
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