先日久しぶりに、メンデルスゾーン「フィンガルの洞窟」のスコアを手に取った。 すると… (ん?何か挟まってるな) 出てきたのは、ホチキスで留められたコピーの資料。 ![]() 團伊玖磨「北の海で」 週刊朝日カラー別冊 1969年 と、手書きの文字で書き込みがある。 (どなたかから戴いたものだと思うが… 申し訳ないことに全く記憶がない) この「北の海で」、スコットランドから無人島スタッファへ渡り、実際に洞窟を訪れた團先生の紀行エッセイだ。 ひとまずスコアを傍に置いて、一気に読み終えてしまった。 さすがは読み手の心をぐっと掴む先生の文章である。 ![]() (コピーなので…残念ながら白黒) 文中に、フィンガルの名の由来について触れられていた。 少し長いが、引用させていただく。 フィンガルとは、アイルランドの民話に出現する、へブリディーズ群島を初期のヴァイキングも侵略から守った英雄 Fionn McCoul の名前から由来したと言われている。 この人物は実在の人物とも言われ、実在説では、3世紀に活躍し、西暦283年にボイン川の近くの戦いで死んだ巨人的英雄の事であると言う。 この英雄の名は、スコットランド語では Fionn na Ghal ー勇気の大将ーと呼ばれ、それが転じてフィンガルとなった。 読みながら… 無限のイメージが膨らんでゆく。 ほんの少し、この美しい音楽が僕の近くにやってきたような気がした。 |
2012年05月05日
洞窟の中から…
posted by 小澤和也 at 00:00| Comment(0)
| 日記
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