2012年11月21日

テノールの"響"宴

 
 
藤原歌劇団「テノールの響宴」を聴く。
(20日、渋谷区文化総合センター大和田・さくらホール)
総勢8名の歌手による共演(競演!)。
 
第1部は歌曲、第2部はオペラのアリア…
そして、プログラムにはない第3部はカンツォーネのオンパレード!
これだけ大勢だと、それぞれの個性が際立ち、ただ聴いているだけで楽しくなってしまう。
ベテランのお二人、持木弘さんと永澤三郎さんの歌がやはりさすがの存在感。
 
ピアノの河原忠之さんも素晴らしかった。
「ピアノって…打楽器なんだなぁ」と思わずつぶやく。
それほどに多彩な音色と表情を持った、立体感のある伴奏であった。
 
お馴染みの作品が並ぶ中で、ひときわ
心に残った歌がある。
第1部で角田和弘さんの歌った
「ふたつなき道」(北門笙作詩/白樫栄子作曲)。
プログラムノートによると…
西郷隆盛の辞世の句「ふたつなき 道にこの身を 捨小船 波立たばとて 風吹かばとて」からインスピレーションを受けて書かれた詩なのだそうだ。
そして白樫さんは、以前演奏した「ある母親の物語」の作曲家。
暗く深い響き、和風ではあるが情緒に流れない曲想が印象的であった。
もう一度聴いてみたい作品。
 
数々の歌(全部で30曲近く!)を通して、それらを歌うお一人お一人の「姿かたち」が浮き上がって見えたような、そんなひとときであった。
 
 
posted by 小澤和也 at 08:26| Comment(0) | 日記
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