2013年02月24日

「魅惑の室内楽」

 
 
友人でピアニストの平野裕樹子さんが出演された室内楽コンサートを聴く。
(22日@津田ホール)
 
書き下ろし作品2曲(野崎美波/午後の光と影、プティ/渦巻く恐怖)を含め、ほとんどが初めて耳にする作品だったが、大いに楽しんだ。
中でも印象に残ったのは、上記プティの曲、そして萩京子/3つの悲歌である。
 
「渦巻く恐怖」は、クラリネット、ファゴット、ピアノおよびメゾソプラノのための作品。
作曲家によって書かれた詩の朗読に続き、タイトルから連想されるイメージ通りの刺激的な響きが畳み掛ける。
それらはときに痛々しいものだけれど、決して無秩序ではなくある一定の「フォルム」を持っているように感じた。
またそれぞれの音型も、各楽器の特性を巧みに活かしたものになっていて、前衛的なサウンドながら強い説得力を帯びていたと思う。
 
フルート、ファゴット、ピアノのためのトリオ「3つの悲歌」では、ひたすらに美しい響きに惹かれた。
穏やかな、それでいて遣り場のない哀しみが綿綿と流れてゆくような音楽。
プログラムノートによれば、萩さんの先輩であり同志でもあった作曲家・林光氏の訃報がこの曲に影響を与えているとのこと。
(余談だが、演奏終了後に客席にいらっしゃる萩さんが紹介された…僕のすぐ目の前に座られていた女性がすっと立ち上がられて一瞬ビックリ)
 
その他、グリンカ/悲愴トリオは僕が唯一聴いたことのあるものだったのだが、それは2本のクラリネット&ピアノでの演奏だった。
今回聴いたクラリネット、ファゴットとピアノ(こちらがオリジナルなのだろう)のほうが色彩感、立体感に富んでいて好感。
ハールストン/トリオ ト短調では、ブラームスそっくりのメロディが一瞬出てきたりして思わずニヤリ。
 
平野さん(そしてファゴットのF.ルブロワさん)は全曲乗り番…
お疲れさまでした!
 
 
この日、池袋からホールまでてくてく歩いた。
途中、高田馬場あたりまで路面電車の専用軌道としばし並行。
 
(高戸橋交差点付近)
posted by 小澤和也 at 00:37| Comment(0) | 日記
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