2013年03月02日

ラシーヌの雅歌

 
 
今日ずっと、頭の中で鳴り響いていた音楽…フォーレの「ラシーヌの雅歌」。
 
詩人ジャン・ラシーヌの美しく敬虔な詩と、作曲家ガブリエル・フォーレの柔和で清澄な音楽との幸福な出会い。
 
一切の混じり気のない、限りなく透明な声でこの歌を響かせることができたら…
 
 
言葉よ
いと高きもの[=神]と同じく
我らのただ一つの望みである言葉よ、
地上と天のとこしえの日、
安らかな夜に、
我らがその静寂を破るとき、
救い主よ
我らにあなたの眼差しを投げかけたまえ!
 
我らにあなたの恩寵の炎を注ぎ給え、
あなたのみ声の響きに、
すべての邪悪なものが逃げ去るよう、
あなたの教えを忘れさせんと導く、
悩める魂のまどろみを消し去り給え!
 
おお  キリストよ
この誠実な民に慈悲を与え給え
あなたを讃えるため
今ここに集った民に、
あなたの不滅の栄光に捧げるこの歌を受け給え、
あなたからの贈り物[=天性]でいっぱいに満たされ
あなたへ再び返されるこの歌を!
 
(拙訳)
posted by 小澤和也 at 00:36| Comment(0) | 日記
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