![]() 二期会オペラ研修所/マスタークラス修了試演会を聴く。 (17時〜の部、@HAKUJUホール) 16組のアンサンブルによるハイライト公演。 うち5曲は重複していたので、11作品を次々と味わったことになる。 いわゆるイタリアものが4つ、ドイツもの4つ、そしてフランスもの3つとバラエティに富んでおり、大いに楽しめた。 席が前から2列目、どの歌手の声も充分過ぎるほどに届いていた。 (これが客席後方となると多少変わってくるのだろうな…)などと想像しながら聴いていた。 顔、あるいは身体全体から発せられる表情、言葉の捌きや細かいテクニックなども重要だけれど、やはり最後は「声そのものがどれだけ飛ぶか」が決め手になるのではないかしら? (とはいえ、興味の全てが発声に偏って、音程感覚が掴めていない一部の歌唱はどうにも辛かった) 以下は本筋から離れた感想になるが… まず、賛助出演のソプラノ和泉万里子さん(マリー/ヴォツェック&元帥夫人/ばらの騎士)が素晴らしかった。 これはもう、経験に基づく余裕の度合いに由来するのだろう… それゆえ、研修生の皆さんとの単純比較は意味がないが、抜群の存在感と安定感であったと思う。 それから… 幾つかの作品で影コーラスがあったのだが、それがあまり良くなかった。 実は… 前方に座ったために、舞台袖で振られているペンライトがよく見えたのであるが、その光の軌跡がマエストロのビートと全く同時で、その結果影コーラスが全部遅れて聴こえたのだ。 試演会全体で見れば重大なことではないのかもしれないけれど、どうせ入れるのならば…と思った次第。 出演者の皆さん、お疲れさまでした。 |
2013年03月06日
修了試演会
posted by 小澤和也 at 23:59| Comment(0)
| 日記
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