2013年07月29日

音楽の疲れを音楽で癒す

 
Q「余暇には何をされますか?」
A「ピアノをさらいます」
 
何かの本で読んだ、大ピアニスト・バックハウスのとあるインタビューでの言葉である。
 
今日は久しぶりの完全オフ。
バックハウスの真似ではないが、朝から本を読み、音楽を聴いて過ごした。
 
数日前に届いたばかりの「ジャン・シベリウス〜交響曲でたどる生涯」(松原千振著、アルテスパブリッシング)。
副題の通り、代表作である7曲の交響曲を軸に、この大作曲家の歩みを追ったもの。
 
R.シュトラウスやブルックナーから影響を受けているのはもちろんのこと、ベートーヴェンをはじめとするウィーン古典派の作品からもシベリウスは多くを学んだとのこと。
ページを繰りながら、彼の作風とその変遷に思いを馳せる。
 
今回改めて、シベリウスの最初期作品に強く興味を惹かれた。
クッレルヴォ、エン・サガ、そしてレンミンカイネン組曲…
あの第1交響曲に先立つ彼の音楽スタイルがここにはあるに違いない。
 
そのまま一気に読了。
良書であった。
どのページからも、シベリウスのあの深い響きが聞こえてくるかのよう。
 
いい休日だったな。
そして、この本との出会いにも感謝。
 
 
posted by 小澤和也 at 23:21| Comment(0) | 日記
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