2018年04月27日

今月の #ダバダー その4

 
 
今月も引き続き、飲んだ珈琲についてのメモを。
ボキャブラリーに乏しいので、書いているうちにどれも同じような表現になってしまい結局区別がつかない...となりそうな気もするが。
(これまで同様、星の数はあくまで主観的かつ気まぐれな指標である)
 
 
【パナマ/ドンパチ農園 ティピカ】
パナマ西部、コスタリカとの国境に近いボケテ (Boquete) 渓谷のカジェホンセコ地区にある農園。
ドンパチとは、創業者の愛称ドン・フランシスコの短縮形なのだとか。
 
封を開けた瞬間に漂う柔らかく心地良い香りに魅了される。
味は思いのほかやや強め...苦みと甘みとが同時に到達。
木の実を思わせるような独特の後味。
★★★★☆
 
 
【ブラジル/シティオ・ド・ヴァルディール】
Sitio do Valdir、直訳すると「ヴァルディールさんの農園」。
調べたのだがほとんど分からなかった。
それらしき場所がミナスジェライス州レゼンデコスタという所にあるらしい。
(地図上でRJ=リオデジャネイロ州、その北のMGがミナスジェライスのようだ)
 
舌の上に広がるナッツのような香ばしさとコク、そのあとにほんのりと甘みも感じられる...すっきりとした味。
(はじめ、いつものやり方で淹れたらどことなくボンヤリとした味になってしまった。そこで豆を10→12gに増やし、湯温も普段より2℃上げて再度試したところ劇的に美味しくなったのだった)
★★★☆☆
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 22:25| Comment(0) | 日記

2018年04月21日

ペーテル・ブノワ『盛儀のミサ』から10年

 
今年の4月20日は
僕にとっての記念日である。
 
 
10年前のこの日、我がペーテル・ブノワの “Hoogmis” (盛儀のミサ) 日本初演が行われた。
 
2008年4月20日(日) 長岡市立劇場大ホール
テノール:小原啓楼
合唱:長岡市民合唱団、法政大学アカデミーOB合唱団
管弦楽:東京シティフィル
指揮:船橋洋介
 
僕は合唱団トレーナーおよび副指揮者としてこの公演に携わった。
 
 
この作品との出会いが、僕がペーテル・ブノワという作曲家を知るきっかけであった。
以来、彼の生涯そして音楽を究めることが僕にとってのライフワークとなっている。
 
 
この”Hoogmis”、本国ベルギー以外ではほとんど知られていない。 
そんな ”秘曲“ の楽譜を入手するにあたっては、合唱団メンバーの並々ならぬ努力があった。
 
ともかくアントウェルペンからスコアが届く。
しかし合唱譜 (ヴォーカルスコア) は無い。
無ければ作るしかない。
「では私が作りましょう」
何かに導かれるように手を挙げた。
 
 
気の遠くなるような作業。
だが今となって思えば...
なんと楽しく、幸福な時間であったことだろう。
 
 
ヤン・デウィルデさん。
ペーテル・ブノワが設立した王立音楽院の音楽資料館長。
(楽譜を探していた合唱団メンバーが最終的にたどり着いたのがヤンさんだった)
“Hoogmis” 日本初演にあたって合唱団が彼をアントウェルペンより招聘、リハーサルから公演まで立ち会っていただいたのだった。
 
...思い出は尽きない。
 
 
ペーテル・ブノワの音楽を
日本にもっと響かせたい!
これが僕の、これからの音楽人生における目標である。
 
 
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 01:56| Comment(0) | 日記

2018年04月17日

イシュトヴァン・ケルテスの命日に

 
 
 
今日はハンガリーの指揮者、イシュトヴァン・ケルテスの命日。
(1929.08.28.-1973.04.16)
 
一日の終わりに何か聴こうと思い、取り出したのがこのディスク。
 
 
§ベートーヴェン/交響曲第4番&序曲集
 
バンベルク響とのセッション録音 (オイロディスク原盤) である。
しかし、今日の “おめあて” は交響曲でなく...
最後に収められた「エグモント」序曲。
1960年3月、ケルテスがメジャーになる直前 (ウィーンpoとのあの『新世界より』をレコーディングしたのが1961年3月) の演奏ということになろうか。
 
感情に溺れず、奇を衒ったところの一切ない「真っ直ぐな」ベートーヴェン演奏だ。
Sostenuto, ma non troppoの序奏部においてもインテンポを基調とし、弦楽器の強奏による主要モティーフの連打も重苦しさとともに「造形の美しさ」を感じさせる。
 
 
Allegroの主部、長いクレシェンドの後の最初のクライマックス (66小節〜)。
ヴァイオリンの上行旋律 (f-g-as-b/g-as-b-c/as-b-c-des-des-e-f) が圧倒的な存在感を示す中で、ケルテスはヴィオラの反行形をしっかりと響かせる。
 
 
さらにあと一つ、些細なことなのだが不思議と耳に残った箇所がある。
コーダ、Allegro con brioから「勝利のシンフォニー」が始まる...その307小節〜はエグモントの魂の勝利とそれを讃える民衆の喝采の場面。
ヴィオラ・チェロおよびファゴットが四分音符でうねるような音形を奏で、それを補強するように4本のホルンがf音/g音を吹くのだが、ケルテスはこれをあたかも余韻たなびく鐘の音の如く響かせる。
そしてスコアを見ると...
確かにホルンは (ほんの少し長めの) 付点四分音符で書かれているのだ。
ケルテスの楽譜の読みの深さに改めて驚嘆するばかりである。
 
 
ケルテスの「エグモント序曲」には僕の知る限りこれ以外に2つの記録がある。
 
2) ロンドン響 1964/3/13 Live
3) 日本フィル 1968/5/1 Live ※DVD
 
3種類もの同曲異演が遺されているというのはケルテスにしては珍しいのではないか?
2)、3) ともにライヴ収録ということもあって、それぞれに独自の表現が施されているように思える。
それらを聴き比べるのもまた一興であろう。
 
 
 
posted by 小澤和也 at 01:50| Comment(0) | 日記

2018年04月13日

念願のカフェバッハ訪問

 
以前からずっと気になっていた珈琲店へ。
南千住駅から吉野通りを浅草方面へ10分ほど歩く。
正面にスカイツリーの姿が。
 
 
そして到着。
自家焙煎珈琲屋 バッハ。
 
 
カウンター席へ。
スタッフの方 (こういったお店の場合でもバリスタとお呼びしてよいものだろうか) がお一人で、次々と入るオーダーを手際良く捌いていらっしゃる。
そんなプロの技術を目の前でしかと拝見。
注文したのはマンデリン・タノバタック...やはり僕にとっての “好みのど真ん中” から。
 
 
買ったばかりの本を読みながらゆっくりといただく。
期待通りの香ばしさとまろやかなコク。
こうなるともう一杯飲んでみたくなる。
ドミニカ/ハラバコアをオーダー。
 
 
思いのほか強い、フルーティーな酸味。
先日別の珈琲豆店で同じ銘柄を購入し自宅で淹れたときには「ほのかな甘み&穏やかな酸味、のちに苦みがやってくる」といった印象だったのだが。
 
やはり奥が深いな、珈琲道。
 
スタッフの方の一連の所作、ことにコーヒーポットの扱いは少しの無駄もなく美しい姿であった。
真似するだけでも美味しく淹れられるのではないかしらと錯覚するほど。
 
この後、錦糸町まで足を伸ばした。
言問橋より東武線の鉄橋を臨む。
 
 
どんどん近くなるスカイツリー。
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 00:27| Comment(0) | 日記

2018年04月04日

木下杢太郎の詩を味わう

 
(大正5年 春)
 
ここのところ木下杢太郎の詩を読んでいる。
詩人であり劇作家、美術史研究家、そして皮膚科の医学者でもあった杢太カ (本名:太田正雄) は1885年、静岡県伊東の生まれ。
13歳で上京、その後東京帝大医科大学へ進む。
在学中より与謝野鉄幹・北原白秋らと親交を深め、活発な創作活動を展開した。
その作風は異国 (南蛮) 情緒的な華やかさ、そして浮世絵を愛でるがごとき江戸の粋を感じるものである。
 
僕がまず手にしたのは岩波文庫「木下杢太カ詩集」(河盛好蔵選) であるが、その始めのほうに収められていた『珈琲』という詩にふと目が止まった。
【以下、第一書房版『木下杢太カ詩集』(昭和5年刊) より引用。原文においてはほぼすべての漢字にルビが振られているが、ここではその大半を省略した。また旧漢字は現行のものに改めた】
 
 
珈琲
 
今しがた
啜つて置いた
MOKKA(もか)のにほひがまだ何処やらに
残りゐるゆゑうら悲し。
曇つた空に
時時は雨さへけぶる五月の夜の冷(ひやこ)さに
黄いろくにじむ華電気(はなでんき)、
酒宴のあとの雑談の
やや狂ほしき情操の、
さりとて別に是といふ故もなけれど
うら懐しく、
何となく古き恋など語らまほしく、
凝(ぢつ)として居るけだるさに、
当もなく見入れば白き食卓の
磁の花瓶(はながめ)にほのぼのと薄紅の牡丹の花。
 
珈琲(かふえ)、珈琲、苦い珈琲。
 
 
この夏、農工大グリークラブと男声合唱組曲『木下杢太カの詩から』(多田武彦作曲) を演奏する。
折にふれそれらの詩について書いてみたいと思う。
posted by 小澤和也 at 22:13| Comment(0) | 日記

2018年03月30日

今月の #ダバダー その3

 
 
今月飲んだ珈琲についてのメモを引き続き。
(これまで同様、星の数はあくまで主観的かつ気まぐれな指標である)
 
 
【グアテマラ/ウェウェテナンゴ コンポステラ】
中米の北(西)端の共和国、グアテマラ。
ウェウェテナンゴはその西部に位置する。
ラテン語の “campus”(平原) “stella”(星) がコンポステラの名のいわれとか。
フルーツのような甘みと豊かなコク、追って爽やかな苦み。
店頭で試飲させていただき、(おっ、これは!) と思い購入した。
好きな味。
★★★★☆
 
 
 
【インドネシア・スマトラ島/マンデリン タノバタック】
いま思えば僕にとって「珈琲道」の入口となった品種。
とはいえ、当時は単に「酸味よりは苦みのほうが好きだな」といった浅いレベルだったけれど...
 
スマトラ島の北部に世界最大のカルデラ湖であるトバ湖がある。
その南東部に位置するリントン地区、そこに住むバタック族が栽培するコーヒーとのこと。
 
香ばしさとともにチョコレートのようなまろやかなコク、そしてそれらの奥にほのかな甘さを感じる。
今回この豆を購入してから試行錯誤の連続。
湯温を下げ(82℃台)、淹れる湯の細さにも気を配ってようやくこの繊細な味に。
(正直に告白すると、ここに到達するまでの数杯はただただ “苦い” だけであった)
 
上記グアテマラとはまったく異なるテイストだが、これはこれでやっぱり好きな味だ。
★★★★☆
 
 
あとひとつ、パナマのコーヒーをお試しにと頂戴したのだが、肝心の味を理解する前に豆を使い切ってしまった...
このメモ書きは次回に。
 
 
 
posted by 小澤和也 at 08:44| Comment(0) | 日記

2018年03月22日

農工グリー sings かなうた第2集

 
東京農工大学グリークラブの演奏をYouTubeにアップロードしました。
 
今回ご紹介するのは
北川昇作曲/みなづきみのり作詞
女声合唱のための「かなうた 第2集」です。
 
1. ひみつ
2. とり
3. うそ
4. うそつきうさぎ
5. ゆび
 
 
全5曲、16分ほど。
音声のみですが、若きメンバー達のピュアな歌声をホールの豊かなひびきとともにお楽しみいただければ幸いです。
 
東京農工大学グリークラブ
第37回演奏会
2017. 7. 2.
小金井 宮地楽器ホール
指揮:小澤和也
 
 
 
posted by 小澤和也 at 20:46| Comment(0) | 日記

2018年03月19日

立川椿姫 ご来場御礼

 
立川市民オペラ公演2018『椿姫』、二日間の公演無事終了。
今回も多くのお客さまにお楽しみいただきました。
 
 
 
〈稽古風景あれこれ〉
 
公演中は主に合唱&バンダのフォローを担当。第1&2幕、ヴィオレッタ/フローラの夜会シーンでのオンステージ歌唱はもちろんのこと、第3幕、謝肉祭の喧騒ぶりをコーラスと器楽で表現したバッカナーレが両日とも会心の出来映え!
 
〈音楽スタッフのもぐもぐタイム〉
 
〈バンダのみなさんと〉
 
キャストの皆さんの素晴らしさはいうまでもなく、公演一週間前からぐんぐんと変貌を遂げパリの紳士淑女になりきった合唱団&助演、前日にピットに入り極めて短時間のうちにヴェルディの響きに迫っていったオーケストラetc.、すべての力が結集されて素晴らしい演奏になったと思います。
 
個人的には稽古ピアニストの方々、副指揮の仲間達、さらにはいつもながら合唱団を多方面から支えてくださるコーラスサポートの皆さんに感謝を。
そしてご来場くださいましたすべてのお客さまに心から御礼申し上げます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 22:03| Comment(0) | 日記

2018年03月11日

3月11日に祈る

 
湘南アマデウス合奏団とのプローべへ。
 
まずはベートーヴェン/フィデリオ序曲。
日頃にも増してメンバーの皆さんと「双方向のやり取り」を重ねながら楽曲の細部に磨きをかけてゆく。
 
いつもは15時頃に中休みとなることが多いのだが、はからずも今日は14:40過ぎに前半終了。
ここですかさず副団長Mさんが呼びかけた。
「黙祷を...捧げませんか」
団長Hさんがお言葉を添えられ...稽古場にしばしの静寂が。
 
後半はモーツァルトの交響曲KV124をじっくりと。
シンプルだが隅々にまで血の通った佳曲である。
 
(そういえば昨年の3月11日もアマデウスの皆さんと一緒だったな...)
そんなことを思いつつ。
 
そして帰宅。
先日求めた追悼・復興祈願ローソクに火を灯す。
あの日々にしばし思いを馳せながら。
 
 
 
posted by 小澤和也 at 23:59| Comment(0) | 日記

2018年03月06日

忘れたくない思い

 
ここ数年恒例になりつつある
「3月の鎌倉訪問」、今回は鎌倉宮へ。
 
 
鎌倉駅からスマートフォンの地図アプリを頼りに歩くこと二十数分。
Googleセンセイが教えてくれたのは...こんなに細い路地だった。
 
 
 
 
大鳥居の両側にある河津桜。
花のピークは過ぎるも、鮮やかなピンク色が美しい。
 
 
 
拝殿に詣でたのち、受付所にてローソクを頂戴する。
そう、今回の旅の目的はこれ。
鶴岡八幡宮、明王院、そしてカトリック雪ノ下教会にて加持祈祷、祝福を受けた復興祈願ローソクである。
 
 
復興祈願祭に参加する代わりにこのローソクを灯して、被災地に思いを馳せたい。
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 23:36| Comment(0) | 日記