2025年06月29日

御殿場デビュー

令和7年度
ごてんば市民芸術祭 コーラスフェスティバルに
富士山コール・アニバーサリーの皆さんと出演しました。
(6月22日、御殿場市民会館大ホール)

御殿場市を拠点に活動する混声合唱団「富士山コール・アニバーサリー」との出会いは昨年8月のこと。
以来、この日のステージを最初の目標に据えレッスンを重ねてきました。

今回の演目は
くちなし (高野喜久雄/田三郎)
グローリアRV589〜主なる御ひとり子 (ヴィヴァルディ)
スタンド・アローン (小山薫堂/久石譲)
の3曲。

《くちなし》は私の大好きな歌です。はじめ混声三部の美しいハーモニーづくりのための練習曲として手掛けたのですが、いつのまにかメンバーにとってもお気に入りの作品となりました。

《スタンド・アローン》は団内から『歌いたい』とリクエストがあり取り上げた某TVドラマのメインテーマです。この合唱団のキャラクターにとても合う曲で、今後きっとアニバーサリーの“十八番”となるでしょう。

『いわゆる西洋古典音楽、外国語の曲はこれまであまり歌っていないんです…』団員さんからそのように聞いた私が半ば強引に提案してプログラムに加えたのがヴィヴァルディ《グローリア》でした。はじめのうちは慣れないラテン語に大苦戦でしたが…アニバーサリーの皆さんはほんとうにがんばってくださいました。

当日の演奏は会心の出来映え。
他団体の先生方、客席から応援してくださった知人からもお褒めの言葉を頂戴しほっとしています。
でも何よりも嬉しかったのは、アニバーサリーの皆さんの喜びと充実感にあふれるいきいきとした表情にステージ上にて、リアルタイムで出会えたこと…これに尽きます。

『週に一度集まって合唱をする、それは単なる優雅な趣味や生活の飾りだけでは決してなく、そこに人が“生きている”ということと直結しているんです』
2011年、東日本大震災の直後にテノール歌手の友人が言っていたこのことばを、私は帰途の車中で思い出していました。

アニバーサリーの皆さん、お疲れさまでした。そしてピアノの津田有紀先生、ありがとうございました。
来月からまた、新たな目標へ向かって楽しく音楽しましょう。
posted by 小澤和也 at 00:34| Comment(2) | 日記

2025年06月09日

【謹告】動画をアップしました

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YouTubeに動画をアップロードしました。
みなさま、ぜひご覧ください!


ペーテル・ブノワ作曲
「20のモテット」より

アヴェ・マリア Ave Maria
https://youtu.be/WfUMPG55Zw0
天使の糧 Panis angelicus
https://youtu.be/N1vCVVmaJzs
天の元后 Regina coeli
https://youtu.be/6q68YLNrgFQ

合唱: 東京農工大学グリークラブ
指揮: 小澤和也


モテット原曲は独唱もしくは同声合唱、オルガン(ハルモニウム)伴奏付きの作品ですが、このたび私、小澤和也が5曲を選び無伴奏混声合唱のために編曲しました。今回はそれらのうちの3曲を収録しています。


楽譜についてのお問い合わせは
pbi340817@gmail.com
までお願いいたします。
posted by 小澤和也 at 19:41| Comment(0) | 日記

2025年05月30日

合唱団あしべ 春のステージ

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「第46回 中央地域まつり」に
合唱団あしべのみなさんと参加しました。(5月25日、東小松川公園)

空模様が気がかりでしたが、朝方には雨も上がりほっとひと安心。
今年も式典での「江戸川区歌」斉唱を合唱団あしべが担当しました...かれこれ40年近く続いているそうです。
気づけば私も四半世紀にわたってご一緒していることになります。

式典に続いて、区内のさまざまなサークル・団体によるアトラクションの部へ。
合唱団あしべは
・上を向いて歩こう
・濱千鳥
・いのちの理由(りゆう)
の3曲を披露しました。

私が生まれてきた訳は
愛しいあなたに出会うため
私が生まれてきた訳は
愛しいあなたを護るため
(「いのちの理由」より)
─ この部分、何度聴いてもじんわりと心が震えます。

あしべのみなさん、今回もお疲れさまでした。
次は秋の合唱祭ですね!
また楽しく歌いましょう。

↓よろしければこちらもご覧ください↓
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posted by 小澤和也 at 01:29| Comment(0) | 日記

2025年03月24日

ご来場御礼、そして合唱団のみなさんへ

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立川市民オペラ 2025
「プッチーニ/ラ・ボエーム」、
二日間の公演が無事終了しました。
ご来場くださった皆さま、応援してくださった皆さま、そして心に留めてくださった皆さまに心より御礼申し上げます。
気鋭の歌手陣と熱き心をもった市民オーケストラ&合唱団が織りなす青春ドラマ、いかがでしたでしょうか。


私の主たる仕事場は今年も1階客席最後方のさらにうしろに位置する調整室でした。(私たちはこの部屋をよく「金魚鉢」と呼びます...四角いガラス窓が水槽のようにも見えるからでしょうか)
ここからステージ上の歌手・合唱団へ向けてペンライトで指揮をするのです。
今回は例年以上に、ガラス越しに20m以上離れたところで歌い演ずる彼らとの「繋がり」を強く感じつつライトを振り続けました。
このうえなく幸福な時間でした。


コーラスサポートのみなさんには今回も大いに助けていただきました。合唱パートの補強のみならず、立ち稽古ではミミ役を、ロドルフォ、ムゼッタ、マルチェッロ役etc. を務めてくださいました。
合唱団にとってこのように恵まれた稽古環境というのは簡単に得られるものではありません。
ほんとうにありがとうございました。


終演後、合唱団主催の打ち上げレセプションに招かれ、マエストロやキャストのみなさんとともに楽しい時間を過ごしました。
私が立川市民オペラ合唱団のみなさんとご一緒するようになってから既に十年余り... 今公演のもつ特別な意味とも相俟って、合唱団に長く籍を置かれている団員さん方との思い出話は尽きることがありません。
みなさん、さまざまな思いが溢れ出るなか、目をさくらんぼのように赤くしながら次々と私に話しかけてくださいました...私も感慨無量でありました。


「ラ・ボエーム」第4幕で瀕死のミミはロドルフォに語りかけます。
『あなたに話したいことがたくさんあるの ─ いえ、たったひとつかも、それは海のように大きく深く、そして限りなく...』
そしていま、
私は立川市民オペラ合唱団のみなさんにこうお伝えしたいです。

お話ししたいことはたくさんあります
でもひとつだけ言うとしたら ─
私は立川市民オペラ合唱団のことを
海のように大きく深く、
そして限りなく愛しています

と。
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posted by 小澤和也 at 22:21| Comment(0) | 日記

2025年03月17日

祈りの地へ

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鎌倉の祈り 3•11追悼・復興祈願祭へ。

(11日、鎌倉・鶴岡八幡宮舞殿にて)


結果として新型コロナ禍の到来期ギリギリの挙行となった2020年以来、私にとっては5年ぶりの参列でした。


─ よろしければこちらもご覧ください  ─

3•11祈りの日に(2020年3月14日のブログ)

http://kazuyaozawa.com/s/article/187269624.html

鎌倉にて祈る(2014年3月11日のブログ)

http://kazuyaozawa.com/article/90210825.html


式はこれまでと変わらず、神道による祈り、鎌倉市仏教会による祈り、そしてキリスト教諸教会による祈りと、各宗教者がそれぞれの形で震災の犠牲者を悼み、被災された人々へ心を寄せるというもの。


この日はあいにくの曇天、途中から雨も降り出しましたが、式は粛々と執り行われました。

讃美歌が歌われる頃には本降りとなり、職員の方から『傘をお持ちでなかったらこちら(テントの中)へどうぞお入りください』をお声をかけていただいたのですが、私は軽く会釈を返しつつ舞殿のすぐ傍らに立ったままでいました。

この場所から動きたくなかったのです...自分でもなぜだか分からないのですが。


私の中で“あの時”の記憶は(悲しいかな)少しずつ薄らいできていますが、やはり宗教者の方々の言葉は重くそして深いものでした。

それらの言葉を通して、改めて自分自身を見つめ直すことのできた貴重な時間となりました。

posted by 小澤和也 at 01:18| Comment(0) | 日記

2025年03月08日

ペーテル・ブノワの命日に

きょう3月8日は
フランデレン(ベルギー)の作曲家ペーテル・ブノワ(1834-1901)の命日。

十数年前に彼の音楽と出会って以来、ブノワ研究は私にとってのライフワークとなりました。

ずっと以前につぶやいたブノワの生涯と作品についての連続ツイートを再掲します。


(1) ペーテル・ブノワは1834年8月17日、南西フランデレンの小さな町ハレルベーケに生まれました。ブリュッセルで学び、カンタータ「アベルの殺人」でベルギー・ローマ大賞を受賞。ドイツ他に留学後パリへ移り、オペラ作曲・指揮を志しましたが成功しませんでした。

(2) ブノワはその後アントウェルペン(アントワープ)へ赴き音楽学校を設立します。そこで彼はフランデレン語(オランダ語)による音楽教育に尽力、母国語による歌曲やオラトリオなどを数多く作曲しました。

(3) ブノワはその晩年、アントウェルペンにフラームス(フランダース)歌劇場を設立、また彼の音楽学校はフランデレン王立音楽院として承認され、パリやブリュッセルなどのそれらと肩を並べるに至ったのでした。

(4) 「宗教曲四部作」(1859-63)... 1.クリスマス・カンタータ 2.ミサ・ソレムニス 3.テ・デウム 4.レクイエム…壮年期のブノワの代表作。カンタータを除く3曲で、彼のトレードマークともいえる二重合唱が用いられています。素朴さとロマン性を併せ持った佳品です。

(5) ピアノのための「物語とバラッド集」(1861)、ピアノと管弦楽のための交響詩(1864)、フルートと管弦楽のための交響詩(1865)… 母国に伝わる民謡・伝説からインスピレーションを受けて作曲されました。特に「フルートと〜」はロマン派期にこの楽器を用いた数少ない協奏的作品として要注目。

(6) カンタータ「フランデレン芸術の誇り」(1877)… 1870年代前半、ヴァーグナーの影響を受け神秘的・内省的作風に傾いていたブノワが、そのスタイルを一変させて広く大衆にアピールした壮大な頌歌。「ルーベンス・カンタータ」という愛称でより知られるようになります。

(7) ルーベンス・カンタータ、そのテキストは愛国心にひたすら訴えかける微笑ましいものですが、その音楽は平明な人懐こさを持っています。きっと一般市民も混ざってコーラスパートを歌ったことでしょう。児童合唱の歌う「すべての鐘を鳴らそう〜」のくだりはグッときます。


きょう、ヴォーカルアンサンブルのレッスンでいつもご一緒する団員Aさんからすてきなプレゼントをいただきました。
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1934年、ブノワの生誕100年を記念して発行された切手です。
国名の表記が二ヶ国(フランス/オランダ)語でなされているところがいかにもベルギーらしい。
未使用、しかもこんなに美しいコンディションで残っているものなのですね。
Aさん、ありがとうございます。

さて ─
ペーテル・ブノワ作品を聴いていただくための小さなプロジェクト、現在準備中!
近日公開いたします...ご期待ください。
posted by 小澤和也 at 22:26| Comment(0) | 日記

2025年01月10日

【追悼】汐澤安彦先生

恩師である汐澤安彦先生が亡くなられました。
突然の報に驚きを禁じ得ず、哀惜の念に堪えません。
今の私が在るのは偏に先生の御蔭です。
何も知らずにこの世界へ飛び込もうとした私に、実践とともに「道そのもの」をご教示くださいました。
むしろ恩人とお呼びするべきかもしれません。
先生の許で学んだ四年間を決して忘れません。
衷心より御冥福をお祈り申し上げます。
汐澤先生、ありがとうございました。

小澤和也
posted by 小澤和也 at 09:58| Comment(0) | 日記

2025年01月01日

年頭に寄せて

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新年あけましておめでとうございます。
みなさまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

2025年の私のテーマは「絞る」。
インプットの範囲を熟考し絞りこんで、そのぶん“深さ”を究めたい。
(これまでの自分は「あれもこれも」と欲張りすぎていたと感じます)

アウトプットにいっそう拘りたいと考えています。
自分がいま持っているものを絞り出したい、出し尽くしたいと強く念じています。

そしてあと一つ。
これは文字どおり...緩んだ身体を絞りたい!

本年もどうぞよろしくお願いいたします。
令和7年元日   
小澤和也
posted by 小澤和也 at 21:07| Comment(0) | 日記

2024年12月27日

合唱団あしべ2024

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合唱団あしべのレッスンへ。
2024年の“歌い納め” でした。

まず、秋の合唱祭後から手がけている「濱千鳥」「手紙の二重唱」を普段どおり練習し、後半は年末恒例の「年忘れ歌合戦」を開催しました。
この一年におさらいした曲の中から選り抜いて、次々とぶっつけ本番で歌ってゆきます。

この日の曲目は
・浜辺の歌(成田為三)
・糸(中島みゆき)
・めぐりあひて(信時潔)
・ばら・きく・なずな(新実徳英)
・高鳴るしらべ(レハール)
以下固定枠
・おお、聖夜よ(アダン)
・きょうのひととき(小山章三)
の全7曲。

はじめの2曲は春の本番で歌って以来久しぶりだったので皆さん目を白黒。
それもまた楽し。
「めぐりあひて」はNHK大河ドラマにちなんだ選曲でした...和風の旋法に西洋の和声が施された不思議な作品でした。
「ばら・きく・なずな」は以前三部合唱で歌ったもの。今回は独唱歌曲版をベースに演奏しました。
年間を通して歌った「高鳴る調べ」はすっかりあしべの十八番になりました。

日々の暮らしのなかで、ともに集い、歌い、語り合い、そして笑う...
あしべの皆さんとのひとときは
「芸術は人々に楽しさや感動、精神的な安らぎ、生きる喜びを与える」
ということを再確認させてくれる、私にとってもほんとうに貴重なものです。

この一年、佳い時間をありがとうございました。
来年も楽しく歌いましょう!
posted by 小澤和也 at 09:43| Comment(0) | 日記

2024年12月24日

アルファードのクリスマス2024

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東急田園都市線・市が尾駅前の「アルファード商店街」で開催されたクリスマスコンサートに出演しました。

弦五部(ヴァイオリンx2、ヴィオラ、チェロ&コントラバス)およびフルート、クラリネット、ホルンという特別編成の「アルファードオーケストラ」とともにクラシックの名曲やクリスマスソングをお届けしました。

半屋外(ビル一階にある商店街の廊下スペース)での開催にもかかわらず、多くのお客さまが足を止めてくださいました。
アンコールの「きよしこの夜」でみなさまが一緒に歌ってくださったのも嬉しかったです。

今回、急なお願いにもかかわらず出演を快諾してくださったコンサートミストレス・瀬尾鮎子さんはじめプレイヤーの皆さんにも心から感謝申し上げます。
posted by 小澤和也 at 10:22| Comment(0) | 日記