2017年08月25日

"三大交響曲" 考

 

Twitter上で
#自分にとっての三大交響曲
という面白いハッシュタグを見つけた。
皆さん思い思いに好きな作品を挙げていらっしゃる...実に楽しそう。

日本で三大交響曲といえば『運命』『未完成』『新世界』と相場が決まっている...らしい。
これはいつ頃からなのだろう。
(そして現在でも?)
 
 
そこで僕もちょっと考えることにする。
僕にとっての三大交響曲。
とりあえず思いつくものをポンポンと並べてみた。

§ハイドン:104番 (ロンドン)
§モーツァルト:41番 (ジュピター)
§ベートーヴェン:5番 (運命)、9番
§シューマン:2番
§ブルックナー:5番、8番
§ブラームス:4番
§マーラー:6番 (悲劇的)、9番
§シベリウス:6番、7番

できるだけ「一人一曲」を心掛けたのだが...なかなか難しい。


いきなり8名12曲である。
仕方ない...絞り込みに入ろう。
第一次選考は作曲家本位で。

まずはハイドン。
いわゆる「ザロモン交響曲集」だけでなく、彼の中期、特に40番台あたりの作品も実に魅力的なのだが、今回は (次回はあるのか?) 盟友モーツァルトに代表してもらうことにする。
シューマンも個人的には大好きなのだけど、こうして他の作曲家の傑作と並べてみると...
ということで、涙を飲んで篩にかける。

さてここで、自分でもびっくりするような感情が湧き上がるのだ。
ブラームスである。
彼が大作曲家であり、その第4交響曲が名作であることは言うまでもない。
ただ、ここに挙がっている他の作曲家達の、時代を下るとともに際立っていった強烈な個性を思うとき...
(この先はうまく言葉にできない)

この時点で
§モーツァルト (41)
§ベートーヴェン (5、9)
§ブルックナー (5、8)
§マーラー (6、9)
§シベリウス (6、7)
の5名に絞られた。
(シューマン&ブラームスのどちらも切ってしまったことについては、繰り返しになるが自分でも驚いている...今後考えが変わることも大いにあるだろう)


第二次選考は困難を極め...
と思いきや、意外にもあっさりと決まってしまった。
否、正直に書くならば、僕が選んでいたのはいつの間にか
#自分にとっての三大交響曲作曲家
になってしまっていたのだ。

<結果発表>
§ベートーヴェン 交響曲第9番
§ブルックナー 交響曲第8番
§シベリウス 交響曲第6番

ここまできたらベートーヴェンは『第九』を採るしかあるまい。
ブルックナーの2曲については、
「バッハの受難曲、マタイとヨハネどっちがいい?」という問いかけと同じだ。
シベリウスに関しては...全くもって個人的な愛着の度合いで選んだものである。
何しろ、予備知識ゼロで初めて聴いたとき (FM放送、カム指揮ヘルシンキフィルの初来日公演) から大好きになってしまった曲なのだから。

 
<追記>
もし ("五大交響曲" にしてもいいよ) とお許しが出るならば、
§モーツァルト 第41番
§マーラー 第9番

の2曲を加えたい。
posted by 小澤和也 at 00:42| Comment(0) | 日記

2017年08月17日

我がペーテル・ブノワの誕生日に

 

今日8月17日はベルギーの作曲家ペーテル・ブノワ (1834-1901) の誕生日。
 
世代的にはブラームス (1833-97) とほぼ同じ。
ベルギー生まれという繋がりではセザール・フランクと共通である。
(ただしフランクはワロン人)
また祖国とその文化を愛し、それらの要素を作品に反映させたという点ではドヴォルジャークやシベリウスと一緒だ。
 
しかしブノワはその後半生を、フランデレンにおける "母国語による" 音楽教育推進のための運動に捧げた。
それゆえ、作曲家としては未だマイナー的存在なのだ。
 
けれども、20〜30代に書かれた作品には真に素晴らしいものが多い。
二重合唱を駆使した宗教曲、フランデレンの古い伝説からインスピレーションを得たピアノ曲やフルート協奏曲など。
 
これからも僕のライフワークとして、我がペーテル・ブノワの楽曲が少しでも親しまれてゆくよう努力したいと思う。
 
 
 
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 23:26| Comment(0) | 日記

2017年08月05日

『落葉松』の思い出

作曲家・小林秀雄さんの訃報を知る。
既にご高齢だとはもちろん存じていたが、お元気でご活躍されているとの印象を勝手に抱いていた。
(最近入手した『女声合唱アルバム 愛のささやき』には2016年7月の日付が見える)

小林さんといえば、僕にとってはやはり合唱曲集『落葉松』である。
女声版、混声版ともに、これまで折に触れて取り上げてきた。
実は昨日も、合唱団あしべと『落葉松』を練習したばかり。
何度歌ってもいつも新鮮な、文字通り「不朽の名曲」だ。

いくつもの思い出のある『落葉松』だが、「あのとき」の音楽体験は真に忘れがたいものとなっている。
とっても素敵な合唱団との、このうえなく幸運な巡り合わせ。



小林秀雄さんのご冥福をお祈りいたします。
posted by 小澤和也 at 00:06| Comment(0) | 日記

2017年07月30日

【音楽雑記帳】シューベルト/弦楽四重奏曲考

 
(画像:ホ長調D353冒頭)
 
シューベルトの弦楽四重奏曲といえば、一般にはどのようなイメージを持たれているのだろう。
真っ先に思い出されるのはやはりニックネームを持つ2曲、『ロザムンデ』(イ短調D804) と『死と乙女』(ニ短調D810)、さらには晩年の大作、ト長調D887あたりということになろうか。
 
『ロザムンデ』『死と乙女』が作曲されたのはいずれも1824年。
自らの脳裡に溢れる豊かな楽想とロマン的激情...対してそれらを受け止めまとめあげるだけの構成力、筆の力が及ばないという精神のアンバランスに苦悩した1820-23年頃の "危機" を乗り越え、いわゆる「後期様式のシューベルト」に差し掛かる時期にあたる。
そしてト長調D887はその2年後、1826年の作品だ。
これら以外の四重奏曲は知名度も演奏される頻度も極端に低い、というのが実情であろう。
 
 
最近、ふとしたことからシューベルトの初期作品について調べる機会を持った。
彼の幼少時代を時系列でざっと振り返ると以下のようになる。
 
1803...父、兄より音楽教育を受け始める (ヴァイオリン、ピアノ)
1804...ホルツァーに音楽理論、歌唱法、オルガンを師事
1808...宮廷礼拝堂児童合唱団入団、同時にコンヴィクト (寄宿制神学校) 入学、オーケストラではヴァイオリンを担当
1810...作曲活動開始、第一作は4手ピアノのための幻想曲
1811...歌曲の作曲開始、この頃より弦楽四重奏作品を作曲、サリエリのレッスン開始
この年、(未完作品含め) 弦楽四重奏曲を3曲/歌曲を3曲作曲
 
以降、コンヴィクトを離れるまでの間、
1812...(未完作品含め) 弦楽四重奏曲を3曲/歌曲および重唱曲を計5曲
1813...同 8曲/同 計27曲
 
このように、作曲家シューベルトのキャリア形成上注目すべきジャンルは歌曲と弦楽四重奏曲だったのである。
1812年秋より家庭内 (ヴァイオリン=二人の兄、ヴィオラ=フランツ少年、チェロ=父) で四重奏を楽しむようになったのも、彼がこのジャンルに力を注ぐ契機となったことであろう。
 
コンヴィクト退学までの間に書かれた弦楽四重奏曲の完成作品 (7曲) では未だ習作的な要素を強く残しているように思われるが、1813年秋、コンヴィクト期の集大成として作曲された第1交響曲 (ニ長調D82) をひとつのきっかけとして、シューベルトの弦楽四重奏曲は次第に充実の度を増してゆく。
そして以下に示すように、彼のあのチャーミングな初期交響曲群と歩を同じくして、弦楽四重奏曲も書き進められていったのだった。
 
(1813/10:第1交響曲ニ長調D82)
 1813/11:弦楽四重奏曲変ホ長調D87
 1814/09:弦楽四重奏曲変ロ長調D112
(1815/03:第2交響曲変ロ長調D125)
 1815/04:弦楽四重奏曲ト短調D173
(1815/07:第3交響曲ニ長調D200)
 1816/??:弦楽四重奏曲ホ長調D353
(1816/04:第4交響曲ハ短調D417)
(1816/10:第5交響曲変ロ長調D485)
 
上に挙げた四重奏曲4曲は (もちろん後期の作品ほどの深みには達していないにせよ)、古典的様式の鋳型の中にシューベルトの個性【美しい旋律と表情豊かな転調】を盛り込んだ佳品たちである。
第1楽章は例外なくソナタ形式。
続く緩やかな第2楽章では二つないし三つの楽想が自在に組み合わされ、ソナタともロンドとも異なる独自の形式がみられる。
第3楽章はいずれもメヌエットとトリオ。
主題は純音楽的なかっちりとしたものもあれば、レントラー舞曲のようなどこかひなびた旋律も。
(変ホ長調D87のみ、中間二楽章が入れ替わっていて、第2楽章:スケルツォとトリオ、第3楽章:三部形式のアダージョとなっている)
そして終楽章はソナタ形式もしくはロンド形式に自由さを取り込んだ独特なスタイル。
ところどころに置かれたゲネラルパウぜ (全休止) があの『グレイト』交響曲の同じ楽章を、ひいてはブルックナー休止をも想起させる。
 
 
「ベートーヴェンの後で、何ができるだろう」
常々このように語っていたというシューベルトの、彼なりの "第一の" 答えが、これら初期作品の中で既にしっかりと述べられている...改めてそう実感させられた今回の "知る旅" であった。
posted by 小澤和也 at 01:22| Comment(0) | 音楽雑記帳

2017年07月29日

新調

 
 
ここのところ御機嫌斜めだった我がパソコン。
ディスクドライブがなかなか言うことを聞かなくなっていたところへ、とうとうHDまでもが常時カチカチカチカチ...と音を立てるようになってしまった。
良き相棒だったのだが仕方ない。
 
ということでこのたび一式を新調。
 
全くのコンピュータ音痴である僕にとっては難関(?)であったもろもろの設定も、半日近くかけてなんとか無事に終了。
最新モデルではないけれど、僕にとっては申し分なしの快適さだ。
 
 
 
posted by 小澤和也 at 12:03| Comment(0) | 日記