2020年05月07日

農工グリー アーカイブス [1]

 
昨年8月の農工グリー演奏会の記録から。
女声合唱はきわめて少人数ながら
松下耕作曲『湖国うた紀行』
に挑戦しました。
滋賀県のわらべうた・民謡を用いた素朴かつ精巧なコンポジション...素敵な作品でした。
メンバーたちの瑞々しい歌声をぜひ皆様にお楽しみいただければと思います。
特に第3曲「甲良の子守歌」、第4曲「船おろし歌」のソロは必聴です!
 
1. まゆとり歌
 
2. きせない
 
3. 甲良の子守歌
 
4. 船おろし歌
 
 
昨年4月、これらの歌の “源流” に触れるべく彦根・甲良・近江八幡などを訪ねたのも良い思い出。
 
『湖国うた紀行』紀行 (拙ブログ記事)
 
 
posted by 小澤和也 at 22:55| Comment(0) | 日記

2020年04月29日

フレスコバルディ 「音楽の精華」

 
 
 
 
ここ数週間、“心を震わせられる音楽” がちょっとだけしんどいときがある。
疲れているのかな...と自分でも思う。
 
そんな弱った心にそっと沁みてゆく音楽、ただひたすら身を委ねるようにじっと耳を傾けていられる音楽がフレスコバルディの「フィオーリ・ムジカーリ」だ。
 
 
“Fiori Musicali”、直訳すると「音楽の花々」。
一般には「音楽の花束」「音楽の精華」などと呼ばれている。
フレスコバルディ Girolamo Frescobaldi (1583-1643) は初期バロック期を代表する作曲家。
ローマやフィレンツェでオルガニストを務め、鍵盤楽器のための作品を多数遺した。
 
 
その代表作「フィオーリ・ムジカーリ」(1635年) は各種ミサにおいて用いられるオルガン曲の集成。
「主日のミサ」「使徒のミサ」「聖母のミサ」の三部からなり、それぞれに
・ミサ開始前のトッカータ
・キリエ&クリステ (6-12曲)
・使徒書簡朗読後のカンツォーナ
・使徒信経後のリチェルカーレ
・聖体奉挙のためのトッカータ
・聖体拝領後のカンツォーナ
など、典礼に即した楽曲が含まれている。
キリエ&クリステはいずれも40秒〜1分半程度と短く、リチェルカーレやカンツォーナも長くて4分くらいの小品だ。
 
[主日のミサ〜キリエ より]
 
 
厳粛に、そして豊かに流れる旋律線。
精緻をきわめたポリフォニーの綾。
(かの大バッハもこの曲の写譜を手元に置いていたとのこと)
半音階的進行や不協和音を巧みに用いた清新な和声感覚。
〜まさに音楽の花であり珠玉であり粋である。
 
 
僕が愛聴しているのは、YouTubeでアップされているSimone Ghellerによるオルガン独奏。
 
主日のミサ:
 
使徒のミサ:
 
聖母のミサ:
 
爽やかな朝に、また静かな夜に、
フレスコバルディの音楽は心の平安をもたらしてくれる。
 
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 16:54| Comment(0) | 日記

2020年04月22日

皆川達夫さん

 
 
皆川達夫さんの訃報を知る。
 
30年以上続けて来られたNHK「音楽の泉」の解説をつい先日退かれたばかり。
最後の放送の結びに『(...)体調にやや不安を覚えるようになりましたので〜』と挨拶されてはいたものの、まさかこんなに早く!...の思いしかない。
 
「音楽の泉」はもちろんだが、僕にとってはそれ以上に「バロック音楽の楽しみ」(NHK-FM) での皆川さんの名調子が強く印象に残っている。
番組のラストはきまって
『バロック音楽の楽しみ、(...)解説は皆川達夫でありました。みなさんご機嫌よう、さようなら』
そして流れてくるテーマ音楽が
シェドヴィル (伝ヴィヴァルディ)のソナタ集Op.13「忠実な羊飼い」〜第2番
であった。
(フルート: ランパル、チェンバロ:ヴェイロン=ラクロワ)
中高生時代、この放送をどれだけ聴いたことだろう。
[この番組のおかげで、僕にとっての古楽のイメージには朝の空気感 (夏はすでに蒸し暑く冬はほんとうに寒かった) と皆川さんの優しい語り口が今でも付いて回っているほどだ]
 
皆川さんの著書にも大変お世話になった。
新書で出ていた「バロック音楽」と「中世ルネサンスの音楽」は本が壊れてバラバラになるほど繰り返し読んだものだった。
 
なかでも「中世・ルネサンスの音楽」の本文中に、今でもソラで言えるほどの大好きなフレーズがある。
それは第5章...ブルゴーニュ楽派の巨匠ギヨーム・デュファイの項、皆川さんの筆が一瞬脱線しご自身が主宰された中世音楽合唱団の話題となるくだりだ。
 
《約三十人の多彩な顔ぶれの老若男女が、(...)古い合唱曲を歌うよろこびを体験している。(...)デュファイの作品には歌うたびに一回一回新しい発見があって、興味がつきない。(...)彼特有の節まわしが出てくると、メンバーたちは「そらまたデュファイ節」といって、うれしそうに笑う。》
 
皆川さんのチャーミングなお人柄が実によく表れている文章ではないだろうか。
正に音楽への愛と情熱に溢れた方であった。
 
皆川達夫さん、ありがとうございました。
どうぞ安らかに。
posted by 小澤和也 at 21:19| Comment(0) | 日記

2020年04月15日

演奏会【延期】のお知らせ

 
 
6月28日(日)に小金井宮地楽器ホールで開催を予定しておりました
 
東京農工大学グリークラブ
第40回記念演奏会
 
は、昨今の新型コロナウイルス禍の状況を考慮し、誠に残念ですが公演を延期することとなりました。
 
振替日程は来年の夏頃を予定しております。
詳細が決定し次第、追ってご案内いたします。
posted by 小澤和也 at 23:24| Comment(0) | 演奏会情報

2020年04月09日

【私的・珈琲備忘録2】ブラジル: セーハ・ド・ボネ

 
 
前回取り上げたマラウイと一緒に買い求めた
ブラジル: セーハ・ド・ボネ。
こちらは中煎り、味わいも実に対照的。
 
 
今回もまずふだん通りに
【豆11g、湯温83℃、160cc、蒸らし時間20秒】
でドリップする。
 
カップから立ちのぼるチョコレートのような甘い香り。
最初の一口はさっぱりと爽やか、柑橘系を思わせる酸味がメインに。
少し冷ますと甘みがぐんと出てくる。
苦みはほんの少しだが決して物足りなくはない。
実にバランスのとれたテイストだ。
 
さて数時間後、愛用のミルを水洗いしてから再度ドリップしてみたのだが...
あれ?
どうも味が違う。
香りも弱く酸味もあまり来ない。
調べてみると、どうやら豆を挽く際の粒度の設定が変わってしまっていたようで、先ほどよりも若干 “粗挽き” になっていた。
(ほんとうに微々たる差なのだけれど)
 
そこで、次は敢えてこの粒度のまま
【豆の量: 12g】に増やして淹れると...
・甘い香りはより豊かに
・爽やかな酸味に加え、コクが明らかに増している
・冷ました後の甘みもいっそう強く
 
全体の印象は最初の1杯目よりも「口の中がワイワイと賑やかな感じ」。
味のバランスというよりは、より際立った個々のキャラを楽しむといったところか。
 
個人的には前者が好み...かな。
 
ともあれ、豆の量による味の差をこれほどまでに実感したのは自分でも驚きだった。
今度から、味をはっきりさせたいときには1段階粗く挽いてそのぶん豆の量を増やしてみよう。
 
 
ブラジルは生産量・輸出量ともに世界一のコーヒー大国。
なかでも南東部のサンパウロ州・パラナ州、そしてセーハ・ド・ボネ農園のあるミナスジェライス州での生産が活発とのこと。
 
 
ミナスジェライス州は昔から鉱山開発が発展、現在でも水晶などの産地として知られる。
州南東部のマタデミナス地区・アラポンガは起伏の激しい山岳地帯に位置しており、セーハ・ド・ボネ (ポルトガル語で “ノコギリの歯” の意) の名称はこの地形に由来するのだとか。
 
 
珈琲道は続く。
posted by 小澤和也 at 22:14| Comment(0) | 日記