2019年08月10日

演奏会のごあんない

 
久々に専フィルに客演します。
プログラムはいずれも美しいメロディに溢れた名曲ばかり。
みなさま、どうぞお運びください。
 
 
§専修大学フィルハーモニー管弦楽団
§第47回定期演奏会
 
2019年12月13日(金) 開演時間: 未定
カルッツかわさき (川崎市スポーツ・文化総合センター) 大ホール
[川崎駅/京急川崎駅 下車]
 
ヴェルディ/歌劇「ナブッコ」序曲
ビゼー (ギロー編)/「アルルの女」第2組曲
カリンニコフ/交響曲第1番
 
専修大学フィルハーモニー管弦楽団
小澤和也 (指揮)
 
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 09:00| Comment(0) | 演奏会情報

2019年08月07日

カリンニコフ(4) 『弦楽のためのセレナード』

 
§弦楽のためのセレナード
 
作曲:1891年
初演:1893年1月26日、モスクワ
演奏時間:約9分
 
1891年、音楽演劇学校在籍中の作品。
(カリンニコフ25歳)
初演は音楽演劇学校の記念祭において作曲家自身の指揮、学生オーケストラにて初演された。
セレナードとしての特色は、冒頭に奏でられるピツィカートによって箴言のように現れ、叙情的でエレジー風ないくつかの旋律主題 (それらは互いに補完的でほとんど対照をなさない) が幅広く流れてゆく。
(CD解説書より拙訳)
 
 
楽曲の構成をもう少しだけ詳しく記してみる。
(25-61 などの数字は小節番号を、カッコ内の数字は小節数を表す)
 
 
Andantino, ト短調, 3/4拍子
 
1) 序奏部...1-8 (8)
2) 部分A (主要主題部)...9-24 (16) 
※繰り返し有り
3) 部分B (第一副主題部)...25-61 (37)
4) 部分A’ (主要主題部回帰)...62-76 (15)
5) 序奏部回帰...77-84 (8)
6) 部分C (第二副主題部)...85-116 (32)
7) 部分A” (主要主題部回帰)...117-147 (31)
8) コーダ (序奏部回想と結尾)...148-160 (13)
 
全体は上のように8つの部分からなる。
序奏部の楽想を要所に挟んだロンド形式 (A-B-A-C-A-コーダ) と見てよいだろう。
 
 
序奏部は前述の通り、弦のピツィカートによってシンプルに、しかし印象的に始まる。
主要主題は一本の明確な旋律線というよりは、ヴィオラ〜第2ヴァイオリン〜第1ヴァイオリンがフレーズを受け渡しつつ織りなす “音の綾” だ。
これまで聴いてきた『ニンフ』『組曲』のどのメロディよりも甘美な、独特の艶やかさをもった歌である。
(これら2曲との違いは何だろう...)
答えはすぐに分かった。
『ニンフ』や『組曲』では主に自然短音階
(ト短調なら ソ-ラ-シ♭-ド-レ-ミ♭-ファ-ソ) 
を用いてロシアの大地の香りを醸し出していたのだが、この主題はいわゆる旋律短音階
(ソ-ラ-シ♭-ド-レ-ミ-ファ#-ソ/ソ-ファ-ミ♭-レ-ド-シ♭-ラ-ソ)
が使われているのだ。
 
第一副主題は変ロ長調、ほのかな明るさを帯びた旋律がチェロを中心にのびやかに奏でられるが、主要主題の影が消えることはなく、ほどなく自然な流れのうちに最初のテーマが戻ってくる。
続いて現れる第二副主題は変ホ長調で始まるが、調性的にはかなり流動的である。
この部分Cの特徴はところどころに挿入されている変拍子であろう。
これによりあたかも「不意に立ち止まりーーまたおずおずと歩き出す」ような、どことなく淋しく不安げな表情が描かれているようだ。
 
三たび主要主題が 〜今度はト長調で〜 回帰、音楽は新たな展開へ向かうと思わせるがそれも長くは続かず、元のト短調でいま一度繰り返され最後のクライマックスを迎える。
その頂点では序奏部の音型がarco (弓奏) により「心に秘めた叫び」のように奏でられ、やがて遠ざかるように全曲を閉じる。
 
 
国民楽派的な語法が色濃く現れている『ニンフ』『組曲』に比べ、西欧風・ロマン派的な響きの要素をもった佳曲である。
もっと広く知られてよい作品だと思う。
posted by 小澤和也 at 09:27| Comment(0) | 音楽雑記帳

2019年08月03日

農工グリー、公演まであと一週間

 
東京農工大学グリークラブとのプローべ、
この日は当日の会場である宮地楽器ホールにて。
豊かな響きをもった舞台空間である。
 
 
 
まずは全員集合してステージ上での発声練習。
僕の中でのこの日のプローべの目的の60%は「ホールで歌うという感覚の体得」である。
普段の練習場と明らかに異なるアコースティックにはじめはやや戸惑い気味のメンバーも次第に慣れてきた様子だった。
 
学生指揮K君、Sさんの振る2曲を僕はこの日初めて聴いた。
§『秋の瞳』 八木重吉/松下耕
§『ねこに こばん』 まど・みちお/大田桜子
いずれも上級生のみによるステージなので人数は少ない (特に女声は6名!) だが、ホールの響きを上手く捉えていてなかなかのまとまりだった。
 
続いて後半のプログラム。
『湖国うた紀行』(松下耕) は滋賀県のわらべうた・民謡を用いた素朴かつ精巧なコンポジションである。
最大で10のパートに分かれる箇所もあり、これを十数名で歌うというかなりチャレンジングな選曲。
前回の練習でもところどころ苦戦を強いられていたようだったが、これまで少しずつ少しずつ組み上げてきた “部品たち” が繋ぎ合わさる、その一歩手前まで到達した印象だ。
(ここへ来るまでが大変だったのだよ!...)
この日の収穫は大きかった。
 
そして『ぜんぶ ここに』(さくらももこ/相澤直人)。
この数週間での進歩が目覚ましく (特に1年生) 、組曲のうちのいくつかはかなりの仕上がりを見せてくれていた。
ここまで来るとさらに欲が出るというものだ...あとひと段階、ブラッシュアップをかけるぞ。
 
 
ホールのロビーに置かれていたチラシ。
こうして見るとやはり異彩を放つデザインであるなあ...
 
 
東京農工大学グリークラブ
第39回演奏会
2019年8月11日(日) 14:00開演
小金井 宮地楽器ホール 大ホール
 
みなさま、どうぞおはこびください。
posted by 小澤和也 at 22:05| Comment(0) | 日記

2019年07月30日

ああ...大人の声っていいなあ

 
津田ゼンガーフェスト 17th Concert を聴く。
(27日 @浜離宮朝日ホール)
 
8年前にはじめて拝聴して以来、ずっとこの合唱団のファンである。
理由は大きく2つ。
まず、指揮の金川先生とメンバーの皆さんとの “音楽を介しての交流” の美しさ。
耳ではもちろんのこと、視覚的にもそれを感じ取ることができるのだ。
もう一点は小介川淳子さんのピアノの素晴らしさ。
歌にぴったりと寄り添いつつ、同時に (指揮とともに) 歌をリードしてゆく...これは “伴奏” という次元をはるかに凌駕していると思う。
 
今回もおおいに楽しませていただいた。
なかでも『立ち止って』(星野富弘/なかにしあかね)、技術的には “易しい” 部類に入るものと思うが、ゼンガーフェストの皆さんは心のこもった歌声でこの作品の柔らかな魅力を客席へと届けていらした。
(この曲、あしべでも歌ってみたいな...)
聴きながらそんなことを考えていた。
 
もう一曲、B.ガルッピ (1706-85) の『詩篇110』も印象に残る。
合唱の澄んだ響きとヴェネツィアの陽光を思わせる曲想とのマッチングが心地よい。
器楽パートは弦楽四重奏+ピアノという独特の編成...これがピアノでなくオルガンであったらば、とは贅沢な物言いだろうか。
 
品格と洗練、そしてある種のゆとりを感じさせる、(ああ...大人の女性の声っていいなあ) と思えるようなコンサートだった。
ご盛会おめでとうございます。
 
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 13:16| Comment(4) | 日記

2019年07月23日

珈琲道は楽し

 
行きつけの珈琲豆店を訪ねる。
ケニア、マラウィ、ニカラグア、エチオピアetc.
普段にもまして品数豊富、思わず目移りしてしまう...
 
 
「気になるものがあったらおっしゃってくださいね」
マスターのご厚意に甘えて、あれこれ試飲させていただいた。
 
 
さながら理科の実験のよう。
 
爽やかな酸味のハイチ(浅めの浅煎り)、
マスター曰く、今回はほんの少し深めの中煎りにしてみたというルワンダは香りとコクが満点。
そして...トロッとした甘みが強烈なコスタリカ。
マスターが一杯ずつ丁寧に淹れてくださる。
 
 
悩んだ末に今回選んだのがこの2銘柄。
 
 
 
§ルワンダ/ニャルシザ農協・ブフ精製所によるウォッシュト精製
§コスタリカ/ウェストバレー・ジャノボニート地区にあるロマス・アル・リオ精製所によるハニー精製
(グレースとは生産者のお名前だそう)
 
これからも
珈琲道を究めるぞ〜!
 
 
 
posted by 小澤和也 at 23:46| Comment(0) | 日記