2018年09月12日

コープマンのバッハ

 
 
 
新日本フィルの演奏会 (トン・コープマン・プロジェクト2018) を聴く。
(9/6@トリフォニーホール)
 
プログラムは彼の十八番であるバッハ。
管弦楽組曲とブランデンブルク協奏曲の組み合わせというゴージャスなものである。
 
 
グイグイとオーケストラをドライヴするコープマン。
新日フィルも出だしこそ慎重な構えだったが、次第にマエストロと一体となって “スウィングするバッハ” を奏でていた。
 
プログラム中、飛び抜けて秀逸だったのがブランデンブルク協奏曲第3番。
ヴァイオリン、ヴィオラ&チェロ各3、コントラバス1+コープマンのチェンバロ弾き振り。
オーケストラは各パート1名、チェロを除いて立奏...音楽的にももちろん愉しめたが、それ以上にメンバーお一人お一人の波打つような身体の動きに心底魅せられた。
(この日一番の収穫がコレかも...目で聴くバッハ!)
コープマンの通奏低音も即興の連続。
グリッサンドあり、ノイズのような刺激的な連打ありで実にノリノリ!
同じく協奏曲第1番ではホルンのキラキラとした、それでいて上品な響きを堪能、2曲の管弦楽組曲で大活躍したトランペット&ティンパニも素晴らしかった。
 
アンコールはヘンデル/王宮の花火の音楽〜歓喜 (La Réjouissance)。
当然バッハが演奏されるだろうと思っていた僕は一瞬「!」となったのだが、もしかしたらこの日最初に演奏された組曲第4番の終曲 (これも”Réjouissance” と題されている) とひびき合うように置かれたのかも...
などと思ったり。
 
幸福感に満ちたひと夜であった。
 
(ブランデンブルク協奏曲第3番の1ページ。
こうしてみるとスコアもスウィングしている)
posted by 小澤和也 at 00:22| Comment(0) | 日記

2018年09月04日

ブルックナーの小宇宙

 
今日は久しぶりの終日オフ。
そして...アントン・ブルックナーの誕生日。
(1824年生)
 
けさ、何か聴こうと考えたのだが、シンフォニーという気分ではなかった。
そこで選んだのがこの「モテット集」。
 
 
ブルックナーは敬虔なカトリック教徒であった。
そして作曲家としての自覚が芽生えるずっと以前より最晩年に至るまで、生涯を通じて多くのモテットを書く。
交響曲だけではない、彼のもう一つの小宇宙。
有名な「アヴェ・マリア」(1861年作曲)をはじめ、「この所を作り給うたのは神である」(1868)、「正しい者の口は智恵を語り」(1879)、「王の御旗は翻る」(1892) など、珠玉の名品が綺羅星の如く並ぶ。
 
このディスクには他に、僕の大好きな、しかしあまり知られていない2曲が収められている。
1842年作曲のいわゆる「ヴィントハーク・ミサ」、アルトとオルガンのための「アヴェ・マリア」(1882) である。
 
ヴィントハークとは17歳で助教師となったブルックナーの最初の赴任先の地名。
アルト独唱と2本のホルンおよびオルガンのためのこのミサ曲は全曲を通しても10分前後、冒頭のキリエから終章アニュス・デイまですべてハ長調を基調として書かれており、実に素朴でひなびた味わいをもつ。
お世辞にも名曲とはいえないが、ところどころに後年の彼らしい鮮やかな転調が見えるのが何とも微笑ましいのだ。
 
ブルックナーは全部で3つの「アヴェ・マリア」を遺した。
それらの中で唯一、独唱用に書かれているのが上に挙げた「アヴェ・マリア」である。
4分程度の小品だが、その筆致はぐっと熟達の度を増している。
(作曲年代としては「第7交響曲」と同時期)
旋律線・和声ともにえも言われぬ神秘性を帯び、繰り返し聴きたくなる麻薬的な魅力を感じるのだ。
 
ブルックナーといえば “重厚長大” のイメージがどうしてもつきまとうが、彼の生涯と足跡を俯瞰しようとするとき、こうした宗教的小品を見逃すことはできないと思う。
 
 
 
posted by 小澤和也 at 23:59| Comment(0) | 日記

2018年08月30日

コーヒーライフの新しい仲間

 
 
 
わが家に
新しいドリップポットがやってきた。
その名も「雫」。
 
 
これまで使っていたケトルも比較的細めの注ぎ口だったのだが、さすがにこれは専用のものだけあってとっても楽に湯を細く落とすことができる...そして湯量の安定感も抜群!
 
 
愛用の温度計と。
 
 
僕のこだわりは
湯の注ぎ方と湯温だ (83-84℃)。
 
 
これからも
珈琲道を究めるぞ。(´∇`*)
 
 
 
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 23:54| Comment(0) | 日記

2018年08月27日

Leven voor Muziek ?音楽に生きる?

 
 
8月26日はヴォルフガング・サヴァリッシュさんの誕生日(1923年生)。
フランスの詩人ギヨーム・アポリネールも同じ日だったのだと先ほど知りました(1880年生)。
 
そして...
不肖ワタクシもまた。
未だなすべき努力がまったく足りておりませんが、人として、また音楽に仕える者としてこれからもより善く生きたいと念じております。
 
今日はプローべが二つ。
ベートーベン、ハイドンそしてベルリオーズ...美しい音楽&よき仲間とともに満ち足りた一日を過ごしました。
 
地元に帰って、
ペペロンチーニとリモンチェッロで乾杯!
 
 
 
みなさま、
今後ともどうぞよろしくお願いします。
 
小澤和也
posted by 小澤和也 at 00:37| Comment(0) | 日記

2018年08月17日

ペーテル・ブノワの誕生日に

 
 
 
きょう8月17日はフランデレンの作曲家ペーテル・ブノワ (Peter Benoit, 1834-1901) の誕生日。
 
世代的にはブラームスとほぼ一緒。
セザール・フランクと同じベルギー生まれ。
(フランクはワロン人だけれど)
祖国にまつわる伝承・伝説に立脚した作品を遺したという意味ではシベリウスと共通する一面も持つ。
 
 
後半生をアントウェルペンでの音楽教育に捧げたため、作曲家としてはほとんど知られていない。
母国ベルギーにおいてですら、彼の作品が取り上げられる機会はそう多くないという。
 
ブノワは生涯のうちに幾度となく作風を変え、その最後は多分に啓蒙的・国民主義的なスタイルとなった。
(それゆえ、純粋な芸術性や普遍性に乏しいという印象が拭えない)
しかし、そこへ至る以前、特に30歳代初め頃までに書かれた作品はもっと知られてよいと思う。
『宗教曲四部作』(1.クリスマスカンタータ 2.荘厳ミサ曲 3.テ・デウム 4.レクイエム)、『フルートと管弦楽のための交響詩』、『物語とバラッド集』(ピアノ独奏曲) etc.
 
十数年前に彼の『荘厳ミサ曲』『レクイエム』を知って以来、ブノワの生涯、そして音楽を究めることは僕にとってのライフワークとなった。
 
Gefeliciteerd, beste Peter!!
 
 
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 23:54| Comment(0) | 日記