2017年03月16日

歌う「魔王」、語る「魔王」

 
 
"ドイツリートで歌う   義太夫で語る「魔王」"
を聴く。
(15日、渋谷にて)
 
出演は河野克典さん、豊竹英太夫さん他。
ステージにはグランドピアノと緋色の演台が並ぶ。
滅多に見られない組み合わせ。
 
 
前半はまず、河野さんの独唱による日本歌曲のアンソロジーから。
あたかも字幕を見ているかのように、言葉のひとつひとつががクリアに耳に届く美しい歌唱。
なかでも、今回初めて聴いた『鴉』(信時潔/清水重道)、『つくだ煮の小魚』(中田喜直/井伏鱒二) の2曲が楽しめた。
 
続いて豊竹英太夫さんによる浄瑠璃『艶容女舞衣 (あですがたおんなまいぎぬ)』〜酒屋の段のサワリが語られる。
義太夫節を生で体験するのはほとんど初めてだったのだが、僕が勝手に抱いていたイメージとは異なり、力強さと繊細さとを兼ね備えた語りであった。
 
 
いよいよプログラム後半。
この日のメインである2つの『魔王』の歌い比べだ。
はじめに河野さんの歌うシューベルト。
声の色、顔の表情を駆使して四役 (語り手・父親・息子・魔王) を描き分ける圧巻の演奏...ライヴだからこそ味わえる醍醐味。
 
続いて、ゲーテの原詩を河野さんが訳したものをベースとして英太夫さんが編作されたという『義太夫版・魔王』。
...これはほんとうに聴いてよかった!
 
「父上 聞こえませぬか
  鬼がすぐそこに」
「あれは 樹木のざわめき
  木立の囀り 案ずることはない」
「かわいい子よ 一緒にくるのだ
  麗しい娘やともたちが大勢で待っている」
  etc.
 
歌唱とは異なり純粋に「語りの芸術」である義太夫では、声色の使い分けにおいて制約が圧倒的に少ない。
シンプルに、そしてときに打楽器的なインパクトをもって語りを支える太棹 (三味線) の存在感も絶大。
ひとつの試みとして実に素晴らしい「魔王」。
 
新鮮な驚きと感動の余韻の残るなか、河野さんがふたたび登場。
最後にシューベルト、シューマン、ヴォルフによる珠玉のリートを聴かせてくださった。
 
 
歌うということ、そして語るということについて考え、味わうことのできたゴージャスなひとときであった。
 
 
posted by 小澤和也 at 01:06| Comment(0) | 日記

2017年03月12日

夕暮れの鎌倉

 
湘南アマデウス合奏団とのプローべへ。
「エロイカ・シンフォニー」とじっくり向き合う。
 
ふだんは市の中心に近いところで練習するのだが、今日の稽古場はいつもより海岸寄りだったので、ふと思い立って遠回りして帰ることに。
 
 
鵠沼駅から江ノ電に乗る。
高校生の頃以来か...
懐かしさを通り越して新鮮。
 
 
二の鳥居と段葛。
今日は日中、鶴岡八幡宮で東日本大震災追悼・復興祈願祭が執り行われていた。
時すでに夕暮れ、せめてその余韻だけでも味わおうと思い、舞殿まで来てみると...
 
 
周囲には篝火が焚かれ、幻想的な光景が。
そこは一日に一組のみ、日の入りの時刻に行われる結婚式の舞台となっていた。
(『幸あかり挙式』 というのだそうだ)
 
この日を選ばれたご夫妻に幸多かれ。
 
 
帰宅して、先日頂戴した特別祈願ローソクを灯し、改めて6年前を思う。
 
 
 
 
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 00:00| Comment(0) | 日記

2017年03月02日

完売御礼

 
 
立川市民オペラ公演2017
ビゼー『カルメン』、
おかげさまで全席完売となりました。
ありがとうございます。
 
 
演出・直井先生、古谷マエストロ、
そしてキャストの皆さんと。
 
 
公演まであと二週間あまり。
合唱団の歌と演技にもいよいよ磨きがかかってきました。
どうぞご期待ください。
 
 
 
posted by 小澤和也 at 09:29| Comment(0) | 日記

2017年02月26日

祈りのローソク

 
 
鎌倉へ。
 
東日本大震災の犠牲者を哀悼し、被災された方々に思いを寄せて、神道・仏教・キリスト教が手を取り合った「鎌倉宗教者会議」。
毎年3月11日にはこれら三者が持ち回りで追悼供養・復興祈願祭を執り行っている。
今年は所用により参加できないため、その代わりに特別祈願ローソクを円覚寺にて戴く。
 
 
鶴岡八幡宮、明王院、そしてカトリック大船教会にて加持祈祷、祝福を受けたローソクとのこと。
 
 
あの日から
間もなく6年が経つ。
posted by 小澤和也 at 22:47| Comment(0) | 日記

2017年02月21日

演奏会のごあんない

 
近く開催される演奏会のご案内です。
 
 
§東京農工大学グリークラブ
第37回演奏会
 
2017年7月2日(日) 14時開演
小金井宮地楽器ホール 大ホール(武蔵小金井駅下車すぐ)
入場無料・全席自由
 
多田武彦/男声合唱組曲「白き花鳥図」
北川昇/女声合唱のための「かなうた 第2集」
北川昇編/男声合唱のための熱唱曲集「夢をあきらめないで」他
 
指揮:小澤和也、佐伯大地 (学生)
ピアノ:宮代佐和子
 
 
一昨年に続き多田武彦作品にじっくりと取り組みます。
「かなうた 第2集」は、みなづきみのりさんによる平仮名のみで書かれた詩を用いた作品です。
 
みなさま、どうぞお運びください。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 21:45| Comment(0) | 演奏会情報